株式投資に限らず、あらゆる物事について「準備不足のために大きなチャンスを逃す」ということは起こります。
少しだけ私個人に起きた出来事を書かせてください。
みなさんはKAT-TUNというアイドルを知っていますか?
私は彼らが大好きなのですが、彼らが番組の撮影で私の家のすぐそばまで来たことがあったのです。
一般人である私には当然、その日KAT-TUNが山形県でロケをするなどという情報は一切入ってきませんでした。
24歳の夏。土曜日でした。
いつものように、前日深夜3時頃までネットの友達とゲームにいそしんでいた私。
布団に入ったのは4時を回っていたでしょうか。
明日の朝うまく起きれたらランニングにいこう。
ぼんやりとそんなことを考えながら床に就きました。
目を覚ましてみれば案の定、昼の12時を回ろうとしているところです。
あー、起きれなかったか。じゃあゲームしよ。
そんな事を思いながらパソコンに向かい、昨日の友達を誘うのでした。
時は過ぎ、3週間が経ちました。
その日もゲームをしながら意味もなくつけていたテレビに、亀梨和也が映っていました。
今日の亀梨もかっこいいな。そんな寝ぼけた事を考えながらゲーム画面に目を戻そうとしたその時です。
いつものランニングコースのその道にKAT-TUNが立っていたのです。
番組に釘付けになりながら、自分のやらかした事の重大さに気付いていきます。コントローラーを持つ手が、いつのまにか冷や汗でびっしょりになっていることには気付いていません。
あの日の前日に夜更かしせずにちゃんとランニングに行っていれば、憧れのKAT-TUNに会うことも夢では無かったでしょう。
夜更かししていたとしても自分を奮い立たせて走りに行っていれば、「これ赤西とお揃いのスウェットだよ!」とKAT-TUNに伝えられたかもしれません。
たとえ寝坊してもあの場所にさえ行っていれば、KAT-TUNの後ろ姿くらいは見られたかもしれません。
このように、失われた機会というのはどうあがいても絶対に戻ってくることはないのです。
私はその日以降、絶対的に規則的な生活をするよう心に決めながら今日まで生きています。
話が長くなりましたが、こうした機会損失というのは株にも当てはまります。
この記事では私の経験した大きな機会損失を3つご紹介したいと思います。
機会損失その1
20歳の時に株に手を付けようとしたが、親に反対された
書き方が悪いですね。
いかにも反対した親が悪いように見える書き方ですが、結局はそこを押し切ったり説得しようとせず、口座を開設しようとしなかった自分が悪いのです。
大学2年生の頃に、株に精通している先生の授業を採っていました。
その授業ではジェレミー・シーゲルやジェシー・リバモア、ウォーレン・バフェットなどの名だたる投資家達の名前が出てきていたのを今更になって思い出せます。
真面目に授業を聞いていた訳ではないですが漠然とお金が欲しいと思っていた私は、軽い気持ちで株を始めようとしたのでしょう。
授業で中で未成年は自分一人の手では証券口座を開設出来ないと言っていたのを聞いて、まだ19歳だった私は親に株を始めたい旨のメールを送ったのでした。
夕食を食べたあとに携帯を確認すると親から返信のメールが届いていました。
「目を覚ませ」
この一文だけが送られてきたことを鮮明に覚えています。
親から恐怖による支配を受けていた当時の私はそこで、自分には株は無理なのだと勝手に悟って次の日からは株のことなど忘れて遊び呆けているのでした。
これが1つ目の機会損失です。
損失期間としては20歳→27歳の7年間、米国株S&P500に投資出来なかったことになります。
機会損失その2
結婚により氏名と住所が変わり、手続きの面倒さで証券口座開設を断念
株式投資を始めるには最低でも銀行口座と証券口座が必要です。
銀行口座から証券口座へお金を送って、それを元に証券口座から投資先へお金をつぎ込む訳ですね。
ただ、現在ではこのいずれの口座を開設するのにも
①身分証明書
②マイナンバーカード
そして場合によっては
③戸籍謄本
がそれぞれ必要になります。
当時の私の状況としては、銀行口座を持っているが結婚によって氏名と住所が変更になったため、各様式の内容をそれぞれ更新しなければならない、というものでした。
世の結婚している女性ならその多くが経験していると思いますが、自分の苗字が変わるというのはとてつもなく大変で膨大な手続きをこなす必要があるのです。
簡単に結論付けると、単に心が折れてしまったんですよね。
ありとあらゆる書類や証明書を更新しなくてはならなく、とりあえず必要最低限のものだけ更新して、あとは必要に応じてやっていこうという考えに至ってしまったのでした。
そしてその必要最低限と考えていた中に、証券口座は入っていなかったという訳です。
実は結婚以前に楽天証券で口座の申込みだけは済ませていたのですが、結局マイナンバーカードが必要なので面倒さが勝ってしまい口座開設がSTOPしていました。
これが2つ目の機会損失です。
損失期間としては24歳→27歳の3年間、米国株S&P500に投資出来なかったことになります。
機会損失その3
初めて投資に触れた日に消費税が上がった
紆余曲折を経て、ようやく株式投資着手へたどり着いたのは2019年10月1日でした。
日本はこの日、消費税率8→10%の渦中にありました。
多くの国民が消費を抑えようと心に決めた日。
そんな日に私はやっとの思いで、S&P500の積立投資を始めるに至りました。
消費税が上がると、投資にかかる手数料も増えるそうです。
私は増税後に投資を始めることになったので実際にはそのダメージを肌で感じることはありませんでしたが、増税以前、もっと言えば5%や3%の時代から投資を継続している人にとっては、あまりに大きな差だと言えるのでしょう。
これが3つ目の機会損失です。
消費税が上がる前から投資を始めることができていれば、同じ投資額でもより多くの利益を獲得できていました。
まとめ
こうした機会損失は何も私だけに起こることではありません。
様々なケースがあるでしょうが、大なり小なり誰しもが株式投資に対しての機会損失を経験しているはずです(それが本人にとって無自覚の水面下だとしても)。
その機会損失にいち早く気付き次の機会を損失しないためにも、今すぐ実行に移すことが大事なのです。
早期に決断し、株式投資を実行することの有用性はこちらの記事でも紹介しています。
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