投資を、科学する。|Dollars Lab.

米国株インデックスS&P500に連動した投資信託に重きを置き、資産1億円を形成することを目指すブログ。投資の歴史を科学的に検証し、データに基づいた投資法を提供する。

米国株が導く宝の地図

 

 

世の偉大な投資家達は、口を揃えて「投資を始めるなら早いに越したことは無い」と言ったそうです。

 

それもそのはず。60歳で仕事を辞めたとします。
その時点で1億円の資産価値を保有する条件として「22歳の時点から毎月7万円を米国株式につぎ込む」必要があるからです。

 

私は現在27歳。
この私が今日から同じ条件で投資を始めたとするならば、毎月11万円を投資につぎ込まなければ60歳の時点で1億円を保有することは難しいのです。
私の安月給では毎月11万円なんてとても無理なのです。
もっと早く投資を始めていれば良かったと自戒の念を込めて、この記事を書いているところです。

 

一体どういうことなのか。以下でその仕組みを解説します。
これから22歳になる人へ向けて。5年前の22歳の自分へ向けて。

 

 株式投資における宝の地図

 

株式投資を学ぶにおいて、ジェレミー・シーゲル先生の名を知っておかなければなりません。
彼は米国株式200年の歴史を紐解き、その変動をデータ化し「長期投資において米国株式を保有しておけば超高確率で報われる」ことを示しました。
我々のような株式投資noobにとっての金言であり、その言葉が示された宝の地図が以下です。

 

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この宝の地図から分かることは、Stocks(米国株式)に投資すればするだけ価値が倍々に膨れ上がっていくということです。

そして、その事実と併せて同様に重要なことが「長期保有(20年以上)しなければ意味が無い」ということ。

 

皆さんはリーマンショックという言葉をご存知でしょうか。
昨日まで株のことなんて考えたことのなかったこの私でさえその意味までは分からずとも言葉は知っているくらいですから、聡明な皆さんなら当然知っているんだと思います。

株式市場というものは、どうやら往々にしてこうしたリーマンショックのような前人未到の大暴落が稀に良くあるものらしいのです。

 

それもそのはず、世界経済には好景気と景気後退のサイクルが存在しています。
そのサイクルは10年以上であることが多く、短期的な投資を実施している投資家はこういった大暴落にビビってしまって、「明日はもっと暴落するかもしれない。まだ少しでも価値が残ってるうちに保有してる分を売ってしまおう」と考えてその資産を手放してしまいがちです。


果ては、一度こうした大暴落で資産マイナスの状態を経験してしまうと株は恐ろしいものと捉えてしまい、株式投資のステージから引退してしまうことも少なくないようです。

 

しかし、ジェレミー・シーゲル先生の教えを忠実に守り長期投資を実施するにおいては、大暴落など取るに足らない些細な出来事なのです。

 

好景気と不況のサイクルは10年以上と書きました。ジェシー・リバモアという世界恐慌の引き金を作ったと言われる投資家も言っています。

 

つまり20年以上の保有を前提とする長期投資の場合、その20年の間で必ず一度は好景気と大恐慌を経験するのです。
そして大暴落の後には必ず景気回復が来ると信じて、馬鹿の一つ覚えのように毎月(もしくは毎日)米国株に投資するのです。
そうして60歳になった頃には、馬鹿みたいに積み立てて保有し続けた米国株式の総額が1億円になっているはずです。

 

という、この「株価が上がろうが下がろうが、毎月(もしくは毎日)一定額を馬鹿の一つ覚えで米国株に投資する」根性といいますか勇気といいますか、はたまた度胸のようなものが備わっているかどうかなのです。

 

 投資を早い段階で始めることの意味

 

では、実際に投資を早く始めることで、どれだけの効果があるのかシミュレーションしてみましょう。

 

20年以上の長期投資を行う前提でいますので投資先は株式とし、そのリターンを5.0%と仮定します。
なぜ5.0%なのかですが、米国株式市場への配当再投資条件では、200年以上に渡りリターンが年間6.7%、米国だけではなく全世界の株式への投資であれば、約100年間に渡りリターンが5.2%であったということがジェレミー・シーゲル先生により示されたからです。

 

以下の表は20歳から50歳の間に投資を始めるとして、60歳で1億円を達成するのに必要な投資額を示しています。

 

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ご覧のように、「若くして投資を始めた方が、より少ない月々の投資で1億円にたどり着ける」ことが分かると思います。


20歳で投資を始めたケースと40歳で投資を始めたケースとを比較してみると、60歳時点で1億円を保有するのに必要な総投資額が20歳では3320万円、40歳では6060万円とほぼ2倍違います。
これが複利による効果です。

 

投資開始年齢が遅くなればなるほど、必要投資額が大きくなることが分かります。
世の成功を収めた投資家達が口を揃えて「投資を始めるなら早いに越したことは無い」と言うのは、この事実を知っているからです。

 

 まとめ

 

いかがでしたでしょうか。
私はこの長期投資の約束された成功の事実を知ったのが26歳の頃でした。
いざ投資を始めようと口座開設をしている間に27歳の誕生日を迎えてしまい、ようやく長期投資の第一歩を踏み出したのが2019年10月1日でした。


世はまさに消費税率8→10%に右往左往していたその瞬間、私はS&P500の積立を始めたのです。

 

すぐに報われることはありませんが、長期で見れば99%以上の確率でリターンが見込めると数々のデータが証明しているのが米国株式への長期投資なのです。


だからこそ、私のようにその事実に気づくのに遅れることなく、今この瞬間から長期投資へのスタート地点へ足を置くことが大事なのです。

 

 

 

株式投資 第4版

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