投資を、科学する。|Dollars Lab.

米国株インデックスS&P500に連動した投資信託に重きを置き、資産1億円を形成することを目指すブログ。投資の歴史を科学的に検証し、データに基づいた投資法を提供する。

下落相場でこそ自分ルールを再確認すべし

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コロナショックと銘打たれた今回の全世界同時下落相場ですが、なんと驚くべきことに「S&P500指数が10%の下落に至るまでの期間が過去最速」とのことです。

 

www.bloomberg.co.jp

 

私個人にとっては、株式投資を始めてから最初の下落経験になります。

ただ、悲観はしていません。

「下落ありきで永久保有すれば6.0~7.0%の利回り」になる前提で長期投資に参入したからです。

むしろ、この米国株という世界を知ってからわずか5カ月という資金の少ない状態で下落を経験できたのは、ありがたいとすら言えるのかもしれません。

 

インデックス連動での長期投資を謳っていたツイッターやブログ、YouTubeなどの方々でも投資の場から脱落してしまった人も相次いでいるようです。

なぜ長期投資の世界から姿を消すことになってしまったのか。

彼ら(もしくは彼女ら)に共通することとして

 

・リスク許容度が自分の限界を超えていた

・年利6.0~7.0%の勘違い

・投資に対する自己ルールが曖昧だった 

 

この三点が見受けられるように感じました。

 

今回は投資に対する自己ルールについて、私自身、そしてみなさん自身ももう一度見つめ直す良いきっかけになればと思い、筆を執ります。

 

 自分ルールを作るにあたって

 

まず大前提として、ルールを作る必要性とは何なのかを考えてみます。

必要性が理解できなければ、ルールの構築に至れなくて当然ですよね。

 

ルールがなぜ必要なのか。

それは

どんな状況に対してもセーフラインとアウトラインを引くことで、感情に左右されない状態を作り出す

ことができるからです。

 

普段どれだけ紳士的なプレーをするアスリートでも、そのスポーツのルールを破ったら反則を取られます(絶対的なアウトライン)し、傍若無人で態度の悪い選手でも、ルールの中でならどれだけ暴れようと誰も咎めることはできません(絶対的なセーフライン)。

 

人間とはあまりにも感情的な生き物で、頭では分かっていてもついつい弱気になったり強気に出たりしてしまいます。

今回の下落相場はそんな人間の弱気部分を引き出すのに十分な効果を発揮してしまいました。発揮しすぎてしまったと言っても良いくらいです。

 

確実なセーフラインとアウトラインを作っておくことで、相場に対してもちろん感情は動かされますが、意思決定がそれに流されることはありません。

 

ルールを作ることで、自分の資産と人生を守ることにつながるのです。

 

 ルールを完遂しやすくするために

 

 自動積立設定

 

投資ルールを作ることの重要性は分かりました。

しかし、いくらルールを作ったところで達成するのにあまりにもレベルの高いことを要求されるようでは続きません。

 

野球を始めたばかりの小学生がイチローと同じ練習をしたとしても、3日と続かないように。

 

現代のインデックス長期投資は必要努力値がとても抑えられていて、参入しやすく続けやすい環境が整っています。

なぜなのか。月々の自動積立設定のおかげです。

 

もちろん最初に設定をしなければ自動で積み立てられるようにはならないので、その点で面倒さはあるでしょうが、一度設定してしまえばあとは上昇相場だろうが大暴落だろうが、寝ていようが遊んでいようが強制的に一定額を投資することができるようになります。

 

(個人的な意見を申し上げますと、この自動積立設定すら億劫で爆速で資産増大したいような人はそもそもインデックス投資に向いていないと思いますが)

 

自動積立設定を完了してしまえば、毎月の目標入金額をかなり安定して達成することができるでしょう。

 

 ルールの明文化

 

頭では「○○の状況になったら△△しよう」と分かっていても、なかなかその通りにならなかったり、「□□という新たな要素が加わる」事態になってしまったり、我々人間の行動に混乱を仕掛けてくるのが世の常です。

 

株式投資においてもそれは一緒で、「下落(○○)の状況になったら買おう(△△)」と思うのでしょうが、「何%下がるまで待てば良いんだろう……?(□□)」という混乱を招きかねません。

 

そうした事態に陥らないように、自分のルールを明文化してよく理解しておくことが大切です。

 

 私のルール

 毎月月初に積み立て、入金額は最低10万円(内5万円は楽天自動積立)
 余剰資金が発生したら即日〈eMAXIS Slim米国株式S&P500〉を購入
 生活ストレスを高めてまで無理に余剰資金を作ろうとしない
 下落相場だろうと上昇相場だろうと上記三点を守り抜く

 

月初に積み立てさえ行えばあとは余剰資金が発生しない限り基本的には暇です(笑)

 

具体例として余剰資金が発生するとはどういった場合のこと指すのかですが、最近起こった事例としてはこんなことがありました。

 

私の勤めている会社では、土日の出勤者で集まってお昼ごはんに蕎麦を出前で頼むのが慣例化しています。

中には愛妻弁当を持ってくる方もいらっしゃって、お昼ごはんの用意が無い者同士で注文するような感じです。

投資を始める前でも、基本的には一番安いメニューである700円の蕎麦を頼んでいたのですが、実はその蕎麦、特段おいしいという訳でもないんですよね(汗)

なので、出勤前にコンビニでおにぎり3個、合計340円で賄ってみました。

 

本来700円かかるところが340円で済みましたので、差し引き360円の余剰資金が発生した訳です。

当時の私はみんなが蕎麦を食べるのを横目に、ニヤニヤしながら〈eMAXIS Slim米国株式S&P500〉に入金していたでしょう。

 

ストレスのかからない節約で、すべての面でプラス方向での余剰資金を発生させることができました。

 

 まとめ

 

ルールの重要さを理解し、無理のない範囲で実施する。

もちろん、運用していく中で変更すべき点は変更する必要も出てくるでしょう。

 

大事なのは「ルールを定めて確実に積み立てを続ける態勢を取ること」です。

自分の投資環境に疑問を感じたら自分のルールを再確認し、見直してみてください。

 

あ、今とても良いルールを思いつきました。

 

 迷ったらこの記事を読み返す

 

 

 

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